ASUS Chromebook Flip CM3 使用所感

なぜ今Flip CM3なのか

昨年7月に発売したASUS Chromebook Flip CM3、購入したのもその頃だったので購入したのは発売したてだったのかと思う。母上はこれまでMicrosoft Surface2 proを使っていたが流石にもう古くなってきて動作こそまだそこそこキビキビしているものの画面も狭く使いづらそうだったのでリプレイスを考えていた。利用シーンを伺うともうWordやPowerPointは使っておらず、EXCELで家計簿を付ける程度、と言うことだったのでそれだったらGoogleスプレッドシートで十分代用可能だし、画面も広いしマルチメディアも楽しめて安価に購入できるこのchromebookを買ったのだ。

しかし月日が流れ母上の周りの環境も変わってきて、結局PowerPointもそれなりに使い、PCを持ち出して使うようになったと言うことでChromebookはYoutubeを見るだけの専用機みたいな位置づけになっていると言う話だった。PCを持ち出すのもSurface本体+キーボードカバーに電源アダプタ、そのくらいならまだ良かったが外付けのLogicoolのキーボードやマウスまで持ち出しているという。キーボードカバーのキーボードやトラックパッドでは使いづらいためだ。それだったらOSこそアップデートでWindows10になっているけれどOfficeも古いことだしリプレイスしよう、ということで中古のレッツノートにリプレイスする事にした。Microsoft365 Familyも契約してOSもOfficeも常に最新に保てるようにし、データも自動でOneDriveへバックアップが取れるようにすることで安心して使ってもらえるだろう。

そうして手元にASUS Chromebook Flip CM3が戻ってきた。

セットアップ

今回はPowerWashせずにアカウント追加をして使い始める。まぁなんとなく。セットアップしていてふと思ったのはPowerWashしてもgoogleアカウントでログインすれば環境が元通り、と言うのがChromeOSの売りの1つなのだけれど、Crostini領域内のデータとかは流石にバックアプ取ってくれないので元通りって訳には行かない。まぁ仕方ない所だとは思うのだけれど。

そのためCrostini内での各種セットアップは手順書に起こしてgithubのprivateリポジトリに格納しておくことにした。まだ手順書に起こせていないのだけれど忘れないうちに手順書を作っておこう。

Obsidian

ChromebookでもObsidianを使いたいよね!って思ったときに取れる手は2つあるとおもう。1つはAndroid用のObsidianをPlayストアからインストールする方法、もう1つはLinux用のObsidianをインストールする方法。どちらでもちゃんと動きそうだけれど、今回は Linux用のObsidianをインストールする方法 にしてみた。理由はAndroid用のObsidianをインストールするよりも安定して動きそうなイメージがなんとなくあったから、と言う適当なもの。セットアップはAndroid用のほうが楽なので、Android用を試してみてほしい。

Docker

このBlog環境はHUGOで構築しているけれど、構築するためのHUGOサーバはaptでも入れられるけれどDockerコンテナのものを利用している。こちらも理由はないのだけれど、アップデートのタイミングなどを自分で決められるからっていう程度のモチベーション。コンテナ環境を動かすとそれだけでも少しばかりメモリを圧迫するので、積極的にローカルで色々やりたいって事でなければaptでHUGOを入れるほうが良いと思う。

SoftEtherVPN

自宅ネットワークへの接続にはSoftEtherVPNを愛用している。とはいえChromebook用バイナリは無いしAndroid用バイナリも無い。Linux用はあるのでそれを入れられるかもしれないがSourceコードからコンパイルが必要になるのでちょっと面倒。と言うことでここはAndroidアプリのOpen SSTP Clientを用いる事にした。これで自宅NASへのコンテンツ保管も容易になるし、自宅の開発検証機へのアクセスが可能となる。便利。

Github Codespace

ローカルにDocker環境も整えてローカルだけでもそれなりに困らない環境は構築したが、これらは常用手段と言うよりはGithub Codespaceを使うまでもない軽微な作業などがメインで、やはりメインはGithub Codespaceの利用となる。ブラウザだけで開発環境とちょっとしたコンパイル環境が整うのはとても便利で欠かせないものとなっている。今この記事もGithub Codespace上で書いていてとても快適で良き。

その昔は開発環境は原則ローカルにすべて整える必要があって整えやすさなどからノートPCに一生懸命Linux入れたりしていたが、こうなってくるとOSとか何でもいいわ、と言う感じになるので本当に素晴らしい。

バッテリー持続時間

バッテリーの持ちは公称値では15時間くらい。昨日から今日まで使ってきた体感としては9時間〜10時間と言う感じ。これなら電源環境が整っていないカンファレンスなどでも困ることはないだろう。7.7Vの32WhなのでmAhに換算すると4156mAhくらいとスマホと変わらないバッテリー容量なので、10000mAhのモバイルバッテリーで2回くらい充電が可能、スマホとChromebookの両方を1日に1回ずつ補充電するって言う運用に実際にはなると思いますがそれでも10000mAhのモバイルバッテリーで運用出来てしまいそうなので、本体は1.1kgと重たいけれども、荷物の総量でみたら悪くないバランスなのかもしれない。

取り回し

重量は1.1kgあるのでちょっとずっしりとした重みを感じます。昨今はこのクラスのスペックを見るとだいたい1.4kgくらいあるので軽い方ではあるのですが、FMVやレッツノートやDynabookなどなどWindowsノートで1kg切りのモデルが様々あるのを知っていると1kgを下回る軽量モバイルChromebookは出して欲しいなぁと思います。

軽量化の犠牲はCPUスペックやモニタサイズに直結してくるので3:2の液晶ディスプレイで広く感じる解像度を確保するとなると1kg切るのは難しいのかなぁ。

気軽に使えてよい

ちょっと感じる重さやたまに感じるモッサリ感などはあるのですが、総合的に見ると価格も5万円程度で購入できてバッテリーの持ちも10時間くらいはあって、気軽に持ち運んで気軽に使える端末としては近年ピカイチかなーと思います。 もうほとんど在庫している店舗も無いですが中古市場には3万円しないくらいで出回ってますしおすすめ出来るかも。