NEC MultiWriter 5000NをLinuxのCUPSから使ってみる
自宅サーバであるUbuntu 14.04 LTSのCUPSを使って印刷してみる事にしました。平日は夜帰ってきてもMacBookを立ち上げる事が殆ど無く、iPhoneやiPadだけで済んでしまう様になって来ていますよね。スキャナーで何か書類を取り込みたい、なんてニーズも最近はiOSデバイスで済んでしまいます。同様にプリントもブラザーのアプリから同様に出来ますので何も問題無かったのですが、先のエントリーにある様にレーザープリンタをメインのプリンタに据えてみる事にしました。しかしこのプリンタは残念ながらLANインタフェース等は持っておりネットワークプリンタになれますが、AirPrintは出来ません。
そこで自宅サーバの出番です。CUPS周りはすべて入っていましたので設定をしていきます。しかし、NECではこのMW5000NのLinux用のドライバ類は提供していません。提供しているのはWindowsとMacのみ。じゃあそもそもCUPSってAppleが・・・と言う事でMacBookにドライバをインストールしてみてppdファイルを探すとありました。ppdの中身を覧てみるとFilterも使っていてFilterで処理をしている事がわかります。しかしここでバイナリが登場、このバイナリをUbuntuに持って行っても当然ながら動きません。と言う事はこのバイナリと同等の処理をする必要があるわけで、そんなの作れるわけ無いじゃん!と言う事で純正のMac用ドライバを流用するのは諦めました。
次はOEMにあたりをつけます。このプリンタと同等のプリンタが各社からOEMで発売されています。NECもOEM供給を受けて販売しています。その各社どこかがLinuxに優しくて使えるドライバがあるかも知れません。
調べてみるとFujiXEROX Docuprint 2020とBrother HL-2170Wがそれらしい事がわかります。
と言う事でBrotherのドライバが普通にCUPSに入っていましたのでこれを適用してみました。せっかくですから最高品質で!とドライバオプションのResolutionを1200x600DPIにしてみたのですが正常に印刷してくれませんでした。無難に600x600DPIに設定すると普通に使えますので、この設定で使っていく事にしました。
無事Linuxからも印刷でき、さぁiPhoneからは・・・ちゃんと・・・
見えました!ちゃんと印刷も出来ます。これで平日にふと印刷したくなってもわざわざパソコン立ち上げずに済みますね。ほんと便利です。
しかしBrotherのプリンタを解雇しようとNECのプリンタを買って、でも使うのはBrotherのドライバでなんとも皮肉な事です。でもBrotherさんのドライバが無ければ途方に暮れる所でした。ありがとうございます。