OPCELに合格しました

OPCEL is 何?

OPCELはOpenStack Professional Certification Exam by LPI-Japanの略称で、LPICなどでおなじみLPIジャパンが開催するOpenStackの技術者認定試験です。

OPCELアカデミック認定校での研修

大変ありがたいことにOPCELアカデミック認定校での研修を会社の施策で受講する事ができました。当然最低限操作するためのUnixの基礎知識は必須となりますが、仮想化の基礎からしっかり研修で教育していただけるのでとても有益なものかと思います。

ですが残念な事にOPCELを合格するにはこの研修を受講したから合格できるか、と言うと余程物覚えと理解力が高くないと無理でしょう。試験範囲が多岐にわたるためそれらを一通り理解せねばならず、おおよそ1週間程度の研修だけでは難しいと考えています。もし研修を受講する機会があるのであれば、おさらいのチャンスに用いる事をお勧めします。

学習プラン

まずはOpenStackの概要と、とりあえず自習環境を構築できるだけの知識を身につけることをお勧めします。おすすめの図書としてはOpenStackユーザー会も監修しているOpenStackクラウドインテグレーション オープンソースクラウドによるサービス構築入門です。
OpenStackクラウドインテグレーション オープンソースクラウドによるサービス構築 amazon.co.jp

OpenStackの生い立ちや概要を学べ、またインストールについても手順として載っていますのでこちらを参考に触ってみる環境を構築する事も出来ます。ただどんどん新しくなっているOpenStack、ちょっと古いこの本ではそのまま構築出来ないかも知れません。そんな時はやはりblogやslideshareなどで最近の情報を調べてみたりする事が必要になってきます。またHands-Onなども時折開催されている事があります。conppassなどで情報収集してまずは学習環境を構築する事に注力してみてください。

構築にあたっては1度で構いません、Source Codeを持ってきてすべて手でインストールしてみる事もお勧めです。devstackやRDOなどOpenStack環境を構築するツールはとても便利ではあるのですが、その中でどんな事をされているのか、それを知るには手で入れてみると理解が深まります。じゃあその手順は?と言うとこちらは日本仮想技術株式会社さんがgithubで公開されている手順書があります。様々なVersionがありますが選ぶならkiloかmitakaがお勧めです。kiloはOPCELの現在の試験のベースとなるバージョンですので試験対策としてはkiloが良いでしょう。

もちろん手ですべてをインストールした環境で学習するのも良いですが、様々操作した結果動作がおかしくなってしまったりした時、何が悪かったのか追いかけるのが大変です。もちろん不具合を追いかけることも学習につながりますしお勧めしますが、普段の学習環境としてはdevstackを用いて様々環境を変えて学んでみると良いと思います。

操作の学習はGUI→CLI

操作を試すならまずはWebブラウザでHorizonを操作しで、その後同じ事をCLIでも出来るように学習すると良いと思います。Horizonで操作してみて例えばインスタンスを起動する(VMを作成する)とこんな動作になるんだなと理解したら、同じ事を実現するコマンドを考えて操作してみて、その結果はHorizonにも現れますのでコマンドの結果がわかりやすいです。

複数台構成で勉強したくなる!

しばらくAllinOne環境で学習していると複数台構成で勉強したくなってきます。メモリをふんだんに搭載したデスクトップPCであれば何ら問題ありませんがノートパソコンやタブレットPCだとそうも行きません。そんな時は是非cloudやvpsを活用してみてください。ConoHaに複数台構成を構築するなど参考になるかと思います。

だいたいこんな感じ

試験については当然詳しくかけませんので、私が学習するにあたって実施した事を記載してみました。学習期間としては4月からなのでおおよそ11ヶ月ですが、まぁ残業なども多く時間もあまり取れなかった事もあるので、しっかり取り組めれば半年位かも知れません。