Snapdragon7c搭載chromebookはまだまだ現役!

最近hp社製品のChromebook x2 11を中古で手に入れました。2021年11月発売の端末をなんで今更、なんて思ってる方は多数いらっしゃると思いますし、とうぜんこれだけの期間が経っているのでモッサリして当たり前なのを理解したうえで購入していることはご承知おき頂きたい。

そして結論から申しますと普通にChromebookとして使う場合においてはまだまだ現役です!!
さすがChromebook!!

入手の経緯

まず、なぜ購入に至ったのか。今回ヤフオクで入手したのですが半分はうっかり落札してしまったという感じです(笑)前々から軽量であることやLTE内蔵も選べて指紋認証もついていて気になっていたモデルではあるのです。それだけだったら発売から2年半が経過した端末を買おうとは思わなかったのですが、英語キーボードがセットになっていたのです。

hpはアメリカの企業で当然アメリカではusキーボードで販売していますが、日本hpでは一切usモデルの販売は行っていません。そのため国内にhp社製の英語キーボードが流通する場合はよほど力のある企業ユースのリース落ち品もしくは個人輸入された方の中古品に限られる現状があります。今回は日本語キーボードモデルとなる日本hpから発売したChromebook x2 11に海外で販売されているキーボードをセットにして中古として出品されていました。おそらく英語キーボードだけ個人輸入されたのだと思います。このモデルはMicrosoft Surfaceみたいにタイプカバーが別体のモデルだからこそ出来る芸当ですね。

本体は日本hpから発売したモデルであるため、内蔵LTEもWiFiもBluetoothも当然技適を通っており安心して使うことが出来る。これも魅力の1つ。OSの自動更新期限も2029年6月まであるのでセキュリティ面でも安心。ということでヤフオクで見かけてとても気になっていたのでした。

しかし流石にもう発売して2年半も経っている端末ということで型遅れ感は否めないところですが3万円弱というとても魅力的な値段で出ていたのでとりあえずダメ元で入札してみたら競争相手が現れずそのまま落札してしまった感じでした。ラッキーではあるものの少しさみしい結果。

動作に問題はないか

さてそんなこんなで入手したChromebookの動作に問題はないか確かめることにしました。

バッテリーチェック

ベンチマークなどを取るのは今更なのでまずはバッテリーから確認。確認方法は「設定」アプリを開いた左メニューにある「ChromeOSについて」を開き、右ペインに出てくる「診断」を選ぶことで表示されます。

入手してから2週間位になるので数回充電カウントを回してしまいましたが、それでもまだ45回と少なめ。発売時期的にコロナ禍が一旦落ち着いた辺りとはいえなかなか出かけられる機会はまだ少ない時期に発売の製品でしたので、在宅でほぼ充電ケーブル繋ぎっぱなしで使われていたのでしょう。サイクルカウントにしてはBattery Healthとしては89%まで落ち込んでいることからもそのような利用をされてきたことが伺えます。 2週間使ってみてのバッテリーの持ち時間は動画再生とかは無しにSlackなど常時セッションを張るアプリを複数立ち上げている状態で、調べ物やLinuxでPythonの軽めなスクリプトを書いたりテストしたりして5〜6時間といった所。まずまず悪くないと感じました。ちょっとした持ち出しであれば問題ないですが、丸一日かけてのカンファレンス等の場合はモバイルバッテリーを持っておいたほうが良さそうです。 バッテリー容量は4180mAhで45WまでのUSB-PD充電に対応しています。10,000mAhくらいのモバイルバッテリーであればタブレット&スマートフォンに1回弱ずつ充電ができて丁度良いかもしれません。

外観

とてもきれいに使われていたようでキーボードのテカリもほとんどありませんでした。私が使い続けると皮脂ですぐキーボードがテカテカになってしまうので羨ましい限りです。そして有り難いことにアンチグレアフィルムが貼ってありました。前のユーザーさんとは気が合うかもしれません。 しかし今回はガッツリ外に持ち出して使う予定なのでちょっと奮発してアンチグレアのプライバシーフィルムを購入、貼り付けました。これでスタバでも安心。

LTE

昨今のChromebookは同じgoogle IDでサインインしているAndroidスマートフォンがあればスマートフォンを操作せずともChromebook側からの操作でテザリングをONに出来るインスタントテザリングの機能が付きました。ですのでLTEをわざわざ搭載せずとも手軽にネットワークの利用開始が出来るためLTEモデム搭載の機種を選ぶ必要性はだいぶ薄くなったと言えます。とはいえせっかくLTEをモデム搭載モデルを入手したのでそれまでiPadで利用していたドコモのデータプラス用のSIMを入れておきました。しばらくインスタントテザリングを利用していれば慣れてくるのだとは思うのですが、1度SIM搭載のラクを知ってしまうと使えるなら使いたくなってしまうのです。

SoCとMeomryなどパフォーマンス

SoCとしてはSnapdragon 7cを搭載しています。Kryo 468 Gold(Cortex-A76)×4+Kryo 468 Silver(Cortex-A55)×4という8コア構成で、動作周波数は最大2.4GHzになっています。バッテリーの持ちもそこまで悪くなく、それでいてそこそこのパフォーマンスも生み出すバランスの良いSoCに仕上がっていると思います。

上記もバッテリーと同じく設定アプリで取得できる内容になります。利用シーンはバッテリーの章にも記載した通りで複数のWebアプリとLinuxアプリを動かした状態です。CPUは20%〜50%くらいで安定し、たまにスパイク的に70%近くに上りますが張り付くようなことは殆どありません。 Chromeはメモリ喰いなのであればあるだけ使うイメージがあり、8GB搭載でも空きメモリは殆どなくなってしまいます。これは16GB積んでようがあまり変わらない部分なので体感として遅くなっていなければ正常な動作と考えて良いと思います。

省電力のバランスのためかと思いますが、SoCやネットワークに全然余裕がある場合でもブラウザの画像読み込みがワンテンポ遅れるように感じることがあります。そういう点は省電力のためにそうなってると理解して割り切りが必要かもしれません。そんなことをユーザーには感じさせず、かつ省電力なiPadと言う素晴らしいお手本があるのでこのあたりの改善がどんどん進んでくれるといいのになぁ、と思います。

Linuxの初回起動だけモッサリ

LinuxをインストールするとLXCコンテナとしてLinuxが起動します。

初回の起動時はLXCコンテナを起動するところから始まるのでどうしても時間がかかってしまうのは仕方ないのですが、この時間がおよそ35秒もかかってしまいます。2回目の起動以降では新たなセッションを起こすだけですのでとても早いのですがどうしても初回だけは遅くなってしまうようです。Chromebookへのログイン時にバックグラウンドでLXCを動かしてくれたりすれば良いのですがそういった設定は無さそうなので残念です。富士通LIFEBOOKに入れたChromeOS Flexでは1秒かからず起動してくるので、省電力CPUであるがための仕方ない点カモしれませんし、eMMCと速度の遅いストレージであることも起因しているのかなぁと言う気もします。

概ね満足

重量で言ったら実は富士通LIFEBOOKのほうが軽かったりするのでLinux動作の快適性とか考えると富士通LIFEBOOKに入れたChromeOS Flexで生活するほうが快適かもしれません。それでもコンパクトな端末かつ英語キーボードであると言うアドバンテージはとても大きく、日常使いとしてはhp Chromebook x2 11に軍配が上がりそうです。 しばらくこの環境で生活してみたいと思います。