門司電気通信レトロ館で固定電話の歴史に触れる

見どころ

門司にあるNTT西日本さんが運営する博物館「 門司電気通信レトロ館 」を訪れました。建物自体も大正時代の建造物で後に御茶ノ水の聖橋や日本武道館、京都タワーも設計された建築家、山田守さんの初期の作品です。とても美しく機能性に優れ、また電話局という事もありとても強固な建造物となっています。

その昔「門司郵便局電話課」として使われた建物で電話局として電話交換を行なっていたビルとなっています。そんな歴史のある建物を現在は博物館として利用しており、主に固定電話の生い立ちから電話が繋がる仕組みなどを楽しく学ぶことが出来ます。日本最初の電話機などとても貴重な品々はガラス越しにしか見ることが出来ませんが、黒電話や様々な公衆電話など昭和のじぶんに街で見かけたとてもレトロな品々が迎えてくれますので30代以上の世代の方々には懐かしく楽しめる展示ではないかと思います。また、まだ電話を繋ぐのは交換手さんが行っていた時代の交換機が動態保存されており、しかも実際に触って動かして電話が繋がる仕組みを知ることが出来ます。

動態保存されていることも凄いですが 実際に触らせて貰えて電話交換手さんの仕事を体験できる なんて他では出来ない体験ではないでしょうか。

ぜひ予約して訪問を

博物館への来館について予約は不要ですが、電話予約することで常設展示とは別の非公開エリアの館内ガイドをして頂けます。

正直個人的にはこちらがこの館のメインでは?!と思える程の内容で、博物館と隣接している通信機械室にてC460クロスバー交換機が動態保存されており、電話が実際に繋がるところをデモンストレーションして頂けます。このクロスバー交換機は国内ではこの門司電気通信レトロ館にしか動態保存されているものは無いため、実際に動いている所が見れて、迫力あるリレー音を体感できる国内唯一の施設となっています。

交換機の背面には無数のケーブルが配線されており、このケーブル1本1本が各加入電話に繋がっている・・・つまり皆さんのご自宅まで直接電線が繋がっている、って考えると物凄い世界だよなぁ、と感じます。地震や火事などの災害で切断された線を繋ぎ直す・・・などの復旧作業は、一体全体どうやって管理・施工しているのか考えるだけで気が遠くなりそうです。

福岡・小倉・北九州などを訪れた際には是非立ち寄ってみてください。 クロスバー交換機が動いているうちに!是非!